伯父との別れと英検1級挑戦の振返り

そのほか

こんにちは、まりです。

先日、93歳で伯父が亡くなり、両親、兄とお別れ会(お通夜)に参列しました。

親族のみの小さなお別れ会でした。
そのおかげで、久しく会う従姉妹や、従姉妹のこどもたちと、そのこどもたちにも
会って話す機会があり、いろいろなことを感じる時間になりました。

同じような状況にある家族も多いと思いますが、コロナ感染の心配があるため、肺炎がきっかけで入院中の伯父さんには、1ヶ月の間、誰も会えず、話もできなかったと聞き、コロナという病気を恨まずにいられません。
悲しみの大きさ、深さは、一人一人違うと思いますが、父の悲しみも大きいと思います。
8人兄弟の末っ子の父にとって、歳は離れていても、一番近くに住んでいた兄との別れは、「かなしい」という言葉ではきっと言い表せないと思います。  

伯父は、英語が堪能で、獣医の資格を生かして仕事をしながら、英語も教えていました。
私は、たぶん伯父の最後の英語の生徒だったと思います。

4年前、私は英検1級に挑戦していました。
もともと、英検は短大(英語科)に通っている間に、友人と2級を受けたのが最後でした。
その後は、TOEICという別のテストで、高得点を取ることを目標に、1年に一度受験していました。

英検ではなく、TOEICを受けていた理由は、たったひとつ。
TOEICは、リーディング&リスニングのみで、読み書きだけのマークシートで点数が出るものだったこと。
私は、書くこと、話すことに苦手意識がありました。
特に、面接は受けたくないと思っていました。

それなのに、なぜ英検1級に挑戦する気になったかというと、それは英語教室で担当していた生徒さんたちが、英検の勉強をとてもがんばっていたから。
本人の希望で挑戦している子は少なく、たいていは中学卒業までに準2級とか、高校3年の10月までに2級、という学校の設定があるケースです。
それを取れないと内部進学の選択肢が狭くなるなど、プレッシャーを感じながら受験対策を受けている生徒さんが何人もいました。

そんなこどもたちの頑張りを見ていたら、「私もやろう!」と思ってしまったんです。
「しゃべるの苦手だから、とか言いわけ言ってられない!」って思いました。
そして、最初に受験したのは、2016年6月。
見事に、1次試験不合格・・・。

不合格は悔しかったけど、はっきり力不足だと感じたので、10月に再受験するため、2次試験の準備もしながら、1次試験対策をしました。
そして、2度目のトライで、ギリギリで合格を果たしました。
その結果を受け取ってから、約2週間で恐怖の2次試験(面接)がありました。
できる限りの準備はしましたが、結果は不合格・・・。

この時の2次試験、私は今思い出しても恥ずかしい大失態をしました。
1級の2次試験の流れは、最初に少し日常会話をしてから、5つのお題の中から一つ選び、2分のスピーチをする。
そのあとに、スピーチの内容に関する質問や、そのテーマに関する質問があり、それに答えるというものです。

私は、出だしでやらかしました。
試験官が名乗って、確か、”May I have your name, please?”と聞かれた時に、なんと旧姓で名乗ってしまったんです・・・。
結婚して、16年。
まさか、わたしの口から旧姓が出てくるなんて・・・。
そのことがショックすぎて、そのあとのことはあまり覚えていません。はぁ。

伯父さんに、英会話のレッスンをしてもらうようになったのは、その忘れてしまいたい2次試験の4週間前から。
そこから、次のチャンスとなる2017年2月の2次試験(1次試験免除で申込み)まで、月に2、3回伯父さんの家まで、電車とバスで通いました。
その甲斐もあって、2017年2月の試験で、これもまぁまぁギリギリで合格しました!
合格を報告したときに、伯父さんにとてもよろこんでもらえたこと、それがわたしは本当にうれしかったです。

伯父さんとのレッスンでは、英検のためのスピーチ練習もしましたが、伯父さんの過去の経験もたくさん聞かせてもらい、人としてたくさんのことを学ばせてもらいました。
伯父さんは、腰が痛かったり、調子が悪い日もあり、その時は、ソファーに横になったまま、お話をしてくれました。

伯父さんは、情熱的で好き嫌いもはっきりしていて、リーダーシップがあり、好奇心が強くて、行動力があり、愛情と親切心も大きい人でした。
頑固な人でもあったから、伯父さんが自分の父親だったら、なかなか大変だったろうなぁと思いますが、家族をとても大切に想い、人のために行動する人でした。

お別れの会では、伯父さんに大きな感謝を伝えました。
伯父さんとの英会話レッスンのおかげで、英検1級に合格できたこと、生きる上で大切なことをたくさん教えてもらえたこと、そして小さい頃からかわいがってもらったことも、わたしにとって、とても大きいです。

身体が不自由になっても、英語の仕事を続けることができると教えてもらえたし、教え方よりも、人生経験や人としてのあり方がとても大事だっということも学びました。
わたしも、できるだけ長く、英語を教える仕事続けられたら、と今思っています。

わたしにたくさんのことを教えてくれたおじさんに、心から感謝しています。
できれば、父と母にも伯父さんぐらい元気に長生きしてもらいたいです。
見守っててください。

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