子育てを振り返る 〜 NVC読書会 12章 〜

NVC読書会

日曜の朝のわたしのお楽しみ、NVC読書会も12回目となりました。
前回の模様はこちら↓


週に一度、1時間半でも、NVCに触れる時間を持つことで、NVCの考え方が少しずつ染み込んできたような感じています。

NVCのプロセス(p26) 
①自分の人生の質を左右する具体的な行動の「観察」
②観察したことについて抱いている「感情」
③そうした感情を生み出している、価値、願望、「必要としていること」
④人生を豊かにするための具体的な行動の「要求」

このプロセスすべてを使うことはできないけど、ひとつずつのスキルは少しずつ上がってきた気がする。
意識して、実践すればするほど上手になると知っているので、実践あるのみです。

力を防御的に使う

第12章のタイトルは、「力を防御的に使う」。
内容は、力を行使について。

同じ力を行使するという状況でも、
 1. 防御的な力の行使
 2. 懲罰的な力の行使
という2つの違いがあること。

懲罰的な力の行使については、いろんな考え方があります。
子育てに限っても、今でも体罰は必要なものと考える人もいるし、その考えに反対な人もいます。

読書会の輪読の後にも、話が出たのですが、罰を与えることはやっぱり関係性に悪い影響しかありません。
世界に通用する子どもの育て方でも学ぶ、
罰も報酬も、どちらもよくない。相手の自律性を損なってしまう。」ということと深くつながっていると感じます。

本の中の例(p318)を借りると、
小柄な子を叩いた大柄な子に対して、校長先生が叩いて叱りつけると、
大柄な子には、「小さな子をたたかない」ということは伝わらない。
代わりに、「誰かが見ている時には、小さい子をたたいてはいけない。」とか、
人に何かを要求するには、叩けばいい。」という考えを強化する、と。

本当に伝えたいメッセージが伝わらないのであれば、この力の使い方はやっぱり間違っていると思います。

緊急時に、命を守るために(防衛的な力の行使)必要な場合を除いて、力の行使はやめていかなくちゃ。
それは、家の中でも、学校でも。

「痛い目に遭いたくないから、相手が怖いから行動をやめる」ではなくて、
本人がその理由を理解して、「自分のために、相手のために行動を変える」となるように。

そのためには、共感を示しながら、言葉で丁寧に説明をすることが必要です。

自律性を育てたい

子育てや子どもへの教育について考えるとき、やはり自分の子どもにも、英語教室の生徒さんたちにも、
自分の意思で、社会で大切とされることに取り組んでほしいと思います。

もちろん、今、社会で大切にされていることが、時代に合っていないこともあります。
そこは、親も子どもも、自分で考えて判断する必要があります。

わたしも、以前は、子育てで毎日のように懲罰的な力を使っていました。
手を上げることはほとんどなかったけど、日常的に言葉で責めたり、脅したりしていました。

本に書いてあります。
懲罰的に力を行使する目的は、
①間違いに気づくまでたっぷり苦しめて、
②後悔させて、
③変わらせること

だけど、

実際に、『懲罰的な行動は、憤りと敵意を生み出す可能性が高い』と説明されています・・・。

「世界に通用する子どもの育て方」のアドバンス講座で学ぶ「自律性」の回でも、子どもがやりたくないこと(片付け、宿題、時間を守るなど)を自分の意思で取り組めるようにサポートする方法を学びます。

その時に大切にしていることは、共感することと、説明すること、そして相手に決める余地を残すこと
小さい頃は、懲罰的な力の使い方で、親のいうことを聞く子どもたちも、大きくなるについて、知恵もつくし、従う以外の方法があることも知ります。

将来、自分の頭で考えて、主体的に行動できる人に育ってほしいと思うなら、やはり小さいうちから「脅す」ようなやり方じゃなくて、子どもが自分で決める練習が必要です。
親は、子どもが失敗するのは見たくないし、親が決めたことをやってくれたら、時間もかからず効率的にできるのだけど、それじゃ子どもの考える力はつかないんですよね。

小さな頃から、自分の頭で考えるクセをつけるように、選ぶ機会を与えること。
本人が選びやすくなるように必要な説明をすること。
選択肢をへらすこと。
など、親は適切なサポートをすることが必要です。

この章の読書会を終えて、そんなことを思いました。

まだ残る懲罰的な力の行使

かなりへってきてはいるけど、まだ我が家にも懲罰的な力の行使が残ります。
無意識に相手を責めたり、罪悪感を感じさせるような言い方をしています。

まずはしてほしいこと、してほしくないことを、相手が理解できるような言葉で説明する。
それに納得できないようだったら、その気持ちに共感する。
そして、いろいろ質問して、相手のニーズを聞き取る。
そこから、よりよい行動の形を一緒に見つける。

NVCを使うとそんな風になるのかな。
実際、すごくやりとりに時間がかかります。
「〇〇をやりなさい!!!」と高圧的に命令して、相手が従うという形の方が何倍もスムーズです。
でも、それじゃ自律性も主体性も育まれない・・・。

毎回時間をかけて対応することはできないけど、最初のステップは、自分のニーズと相手ニーズについての意識を高めることだと思います。
自分の気持ちに素直になって、ニーズも素直に伝えてみる。
かなり勇気がいることだけど、意地を張ったり、カッコつけたりしないで、素直な気持ちを伝える。
その姿をまず子どもたちに見せたいです。

親が素直になったら、子どもの素直になってくれると思うんです。

親がどんなコミュニケーションをしているかを子どもたちはしっかり見ていて、無意識にお手本にしてしまうから。
一番身近な大人として、素直なコミュニケーションを実践していきたい。
時に、家族間が一番難しい気がするけど・・・。

次回は、自分を解放し、人に助言する

次の章も興味津々です!
人に助言するにも、まずは自分としっかりつながることなんでしょうね。(まだ読んでない!)
残すところ、あと2章です。
いつも同じメンバーというわけではないけど、顔馴染みになってきた日曜の朝メンバー。
あと2回だと思うと、さみしいです。

番外編で、実践クラスとかできないかな!?
読書会で感じるつながりの力。
本当に絶大です!

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