ニーズ・リテラシーって??? 〜 NVC読書会 第11章 〜

NVC読書会

毎週日曜に参加しているNVC読書会。
もう11章に入りました。

前回の様子はこちらから↓

紛争をも解決してしまうNVC!

11章のタイトルは、「紛争を解決する」です。
圧倒されてしまうほど壮大です・・・。

今日は、なんと35ページを2人で60分間かけて輪読しました。
内容もヘビーだし、2人で読み続けるのはなかなか大変でした。
読み終わったときは、けっこうな達成感とペアの方とのつながりを感じました。

今回の内容は、NVCで紛争を解決するというスケールの大きな話。
調停者という言葉が何度も出てきたりして、自分には関係ないことと思ってしまいそうになる部分もあったけど、実は「紛争」は身近にあるものでした。

例えば、子ども同士のケンカ、夫婦げんか、親子のいさかい、マンションの上下の階での騒音問題など、どこにでも(小さな)紛争はあります。
もちろん、会社の中での労使の紛争、民族同士の衝突の調停なども、可能なようです。

NVCの4ステップ(観察・感情・必要としていること・要求)を使うことで、大きな紛争も小さないさかいも、お互いが満足する形で解決できるというのです。

人のニーズは共通している

この本の中(p285)に、ニーズ・リテラシーという言葉が出てきます。
その意味は、「何を必要しているのかを表明する能力」と説明されています。

この章で、自分や相手が本当に必要としていることはなんなのかを知り、表明する力をもっと育てなくちゃと感じました。
夫婦間の長年の課題や、家族の間のいさかいの例を読んで、自分が家族に「〇〇してくれない!」と腹立たしく思うことは、わたしの本当のニーズじゃないような気がしてきました。
本当に求めていることは、そのことじゃないような気がしました。

著者のマーシャル・B・ローゼンバーグは、人のニーズは基本的に同じであると信じると書いています。
第5章(p105-107)に具体的にどんなニーズ(欲求)があるのかがリストになっています。

その部分を読んで、心理学の講座で学んだ「マズローの基本的欲求」を思い出しました。
階層があって、下から、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求という順番です。

もちろん、人によって、状況によって、多様な欲求があると思うけど、基本は人類に共通していると思うと、推測もしやすくなる気がします。

NVCを活用して紛争解決する際に必要なのは、どのように表現されていても、必要としていることをそこから聞き取る技術を身につけることだ。

NVC 人と人との関係に命を吹き込む法 p287

どんな言葉や態度からも、相手が必要とすることを聞き取ることができるってことです。
そして、どんなに自分と違っていて、理解不能だと思ってしまう相手でも、人という共通項があるなら、「共通のニーズ」という点で、繋がることができるってことなんですね!

繋がりたいと思うかどうかは別だけど、例えば、わたしを理不尽に攻撃してくる人、挨拶をしても無視する人、クレームの多い生徒の保護者、なんでも否定してくる人でも、十分に観察して、思いやりを持って想像力を働かせれば、その人のニーズを推測することができて、心で繋がれるってこと。

もちろん、練習が必要だけど、やってみる価値はとても大きいように思います。
自分で、人間関係のストレスの原因に対処できると思えます。
そう思うだけで、力が湧いてくる感じ!

きっと厄介なのは、本人が本当に望んでいることを見ないようにしていたり、気付いていても認めたくない場合があること。
素直に自分の求めることを認めることよりも、相手を責める方が簡単なんですよね。

コミュニケーションに変化が!

2021年5月から、NVCの読書会に参加しています。
おそらくその影響で、少しずつわたしのコミュニケーションに変化が起きています。

そもそも、2019年2月に「世界に通用する子どもの育て方」講座の受講を始めてから、子どものへのコントロールをへらし、統制的な子育てから、支援的な子育てへとゆっくり移行してきました。
子どもを一方的に責めたり、話を聞かずに決めつけたりせずに、対話をするようになってきました。

そこからさらに、NVCを知り、意識するようになって、自分のニーズ、相手のニーズを意識するようになりました。
子どもと話すときにも、ニーズを意識するようにしています。

先日も、娘から
もっと弟に厳しくしてよ! わたしの時はもっと厳しかったやん!
と強く訴えられました。

娘は、数年前の統制的な子育てを覚えていて、下の子に甘すぎると怒っているんです。
確かに、以前は、わたしも夫も子どもが家のルールを破ったら、お説教にプラスして、
〇〇を取り上げるとか、(時間を決めて)家に入れない、テレビを見せないなど、罰を与えていました。
ほんと今思うと、ひどいやり方なのですが、それしか知らなかった・・・。

娘がそういう訴えをしてきたとき、共感的に話を聞きます。
娘のいった言葉を繰り返したり、「〇〇ってこと?」って確認したりします。

だけど、娘の希望をきいて、次男に厳しくするのも違うと感じていました。
そして、別のタイミングでじっくり話を聞いてみました。

結局、彼女の望んでいることは、
「門限をゆるくしてほしい。」でした・・・。
それがわかったので、遅くまで遊びたい時はそういってねと伝えました。

今回、うまく彼女の望みを聞き出すことができました。
最初の段階では、まさかそこだったとは思いもしなかったです・・・。
正直、とっても難しいです。

ただ、こういうやりとりをする中で、本当の望みにたどり着けなかったとしても、わたしが彼女の本当の希望を知りたいという気持ちは伝わるんだと思います。
それが、心と心がつながったコミュニケーションなのかもしれない。


NVCの読書会も残り3章。
この3週間、できるだけNVCを意識して、少しでも身につけたいです。

観察する

感情を見極めて表現する

感情とニーズを結びつける

実行可能な要求を具体的な行動を促す明解な言葉で示す

このステップは、自分自身でも相手に対しても同じ。

まだ、このすべての実践はできていないけど、部分的にはできるようになってきました。
練習すれば、絶対にうまくなる!
そう信じているので、難しいからってあきらめずにちょこちょこやってみようと思います。

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