わたしのひそかなコンプレックス

VIA 性格の強み

先日のメルマガで「大きな挫折したことがないこと」、それがコンプレックスだったと書きました。
波乱万丈な人生を歩んでこられた方には、「はい?」と思われるかもしれません。


でも、何かに思い悩んで、一睡もできなかったこと。
食事が喉を通らなくて、何も食べれなくなったこと。
生きていても仕方がないと思ったこと。

40年以上生きてきて、そういう経験はありません。
これから、あるのかもしれません。

わたしのこれまでの人生

最近では、このコンプレックスのことをすっかり忘れていました。
そして、ポジティブ心理学を学び、実践する中で、自分という不完全な人間を以前より肯定的に見れるようになりました。
いろんな失敗をしてきたけど、その時、その時で、懸命に生きてきたと受け止められるようになりました。

そんな中で、先日、(性格の)強みという視点で、自分の過去を振り返ってみるという機会がありました。
その時に、「挫折体験がないというコンプレックス」を思い出したんです。

zoomのブレイクアウトルームで、学び仲間ふたりにそのことを話しました。
そして、あまり大きなものではないけど、強いていうならと、21歳の秋、アメリカに留学する予定がダメになったことを話をしました。
経緯を簡単に説明すると、アメリカにある短大の提携校に編入する予定が、TOEFLという英語の試験で、決められた点数にどうしても届かなくて、編入できなかったんです。

周りの短大の友人は、ほとんどが就職していました。
英語科だったので、ホテルや一般の企業に就職したり、フライトアテンダントを目指して、専門学校に進んだ子もいました。

わたし自身は、留学するはずだったから、一切就職活動はしてなくて、TOEFLの点数をクリアして、半年遅れてその大学に行くか、どうしようか迷っていました。
半年以内に、点数が取れる保証もなくて、とても不安で・・・。

結局、どうなったかというと、オーストラリアのメルボルンの先生(私立中学の元校長先生)からの
アメリカに行くよりも、オーストラリアにおいで! ぼくがなんとかしてあげるから。」という熱いオファーを受けて、数ヶ月後の1998年1月にオーストラリアのメルボルンに行きました。

その先生は、ホームステイ先を見つけてくれて、彼が勤める専門学校の英語クラスへの入学手続きを手伝ってれました。
そして、1ヶ月後にわたしは大学の編入試験(小論文のみ)を受けていました。
そうして、3月からその大学に通い始めたんです!

運がよかったから?

わたしは、ずっとこの経緯を運がよかったからだと思ってきました。
たまたま、メルボルンに知り合いの先生がいて、
たまたま、先生が大学の教授と友達で、
たまたま、その年は世界経済の動きで、オーストラリアの留学生がへっていたから、大学へ入るのも簡単だった。

そう思ってきました。

でも、今回、話を聞いてもらってから、「強み」という視点で見始めたら、
もしかしたら・・・、といろんな可能性が思い浮かんだんです。

どんなふうにどの強みを使ったの?

この留学の経緯だけを考えてみて、わたしが使ったと思う強みは、
愛情・好奇心・熱意・希望です。
一番大きい要因は、愛情だな。

それは、まずメルボルンの先生と繋がっていたということ。
そもそも、そのつながりは短大1年生の12月に短大の短期留学プログラムでメルボルンに行ったのが発端です。

わたしの恩師Jimは、現地の先生4名のうちの1人で、わたしは彼のクラスでした。
確か、ひとクラスの生徒数は10人ぐらい。
メルボルンで10日間、彼の授業を受けて、仲良くなって、仲間3人と共に家にも連れて行ってもらいました。
プログラムの最終日には、Jimとクラスみんなと一緒にとった写真をフォトフレームに入れて、プレゼントしました。

その後は、近況を手紙でやりとりしたり、メールでも連絡をとっていました。
短大を卒業して、アメリカに行く予定だということ。
その後、TOEFLの点数が取れなくて、行けなくなったということも。

Jimは、オーストラリアとメルボルンを愛していて、「オーストラリアにおいで!」とずっといってくれていました。
親切心がとっても大きいんですよね。
正直、アメリカ行きがダメになるまで、オーストラリアに行くことは考えていませんでした。
オーストラリアの発音も気になっていたし・・・。
todayがトュダイになるんだもん。

でも、いざわたしのプランがダメになった時、助けてもらう流れになりました。
不安もあったけど、Jimを信じました。

大好きなメルボルンの一角(Spenser St. Station)



Jimとの個人的な繋がりを作ったこと、メールや手紙で繋がり続けていたこと、Jimを信頼したこと、そこにわたしの愛情の強みを発揮したと思うんです。
そして、もちろんJimの親切心と愛情を受け取れたことも大きいです。
今頃になって、Jimへの感謝の気持ちがさらに膨らみます。

こうやって振り返ってみると、確かに「運」だけじゃなかったなって思えます。
たぶん、同じように短期留学でJimのクラスになった子みんなが、Jimとコンタクトを取り続けていたとは思わないから。

そして、希望と好奇心が高くなければ、オーストラリアには行けなかった。
どうしても留学したいという熱意も!
この強みを使ったから、アメリカに行けなくなったことで、「もうダメ。あきらめよう。」ってならずに、方向転換ができたのだと思います。

そしてわたしは、1998年1月から1999年12月の約2年間の留学生活を満喫します。
大学のお休みには、アデレード→エアーズロック→ダーウィン→パースと大陸縦断の旅に出ました。
ほかにも、運転免許を取ったり、スキューバーダイビングのライセンスをとりました。
知り合いのキャンピングカーに乗せてもらって、キャンベラ、シドニー、ブリスベンまで、車での旅にも同行しました。

アルバイトも紹介してもらって、結婚式場のテーブルセッティングをしたり、日本語を教える家庭教師もしたなぁ。
日本語と英語のバイリンガル教育の公立小学校でのボランティアも!
あ、ホストマザーが州の議員に立候補したので、選挙活動のお手伝いにも駆り出されました・・・。
もちろん、とっても真面目な生徒だったので、ここでも熱意を使って勉強もがんばりましたよ。笑

強みという視点のおかげで

こうして振り返ってみて、強みの視点で自分のライフイベントを振り返ることは、その経験をもう一度深く味わう(セイバリング)することになって、心が満たされるし、その経験がさらに豊かなものになる感覚がします。
もう20年以上前のことなのに、気持ちが踊るような感覚がしたり、その時の不安を思い出して、胸がキュッと締め付けられるようにも感じたけど、全てがわたしの人生の大切な1ページ。

ひとつひとつの経験が、ひとつひとつの出会いが、今のわたしを作ってくれているのがわかるから。
こうして振り返ってみて、文章にしてみて、なんだか心が温かくなりました。

Jimは、わたしが帰国して数年後に皮膚ガンで亡くなりました。
もっと感謝を伝えたかったな。

そして、メルボルンにまた行きたいです。
わたしにっとって、とても大切な場所。
4年前にひとりで旅しました。

そのことも、ブログに残しておきたいなって思っています。

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