隔週土曜の朝、「世界に通用する子どもの育て方」アドバンス講座(全6回)を開催しています。
今日は 、その5回目。
テーマは、『子どもが自ら動く主体性を育む方法』でした。
まずは前回の振り返り
実は、今回はいつもとメンバーが少し違いました。
おひとりが参加できなくなり、おひとりが別の講師の講座から振替で参加されました。
基本的に、同じ講師から6回連続で受けれる場合にお申し込みを受け付けますが、急に参加できなくなった場合は、振り替えがか可能です。
いつもと少しメンバーが違うということで、わたし自身は、少し緊張していましたが、みなさん初対面とは思えない温かさで講座が進みました。
毎回、講座の初めには、2週間前からの実践について話します。
これ、連続講座ならでは、です。
取り組めてうまくいったときも、取り組めなかったときも、それをシェアしあいます。
「うまくできませんでした。」という声もあります。
今回も、そんなシェアがありました。
でも、こう続きました。
「今までだったら、自分のことをトコトン責めていたけど、責めないですんでる。
気持ちを元の状態に戻しやすくなってる。」そうです。
とても小さな変化のように思えるけど、これってものすごく大きなことなんです!
自分の状況を少し俯瞰してみていること。(プロセスフォーカス)
責めることを止められること。(セルフコンパッション)
そして、しなやかマインドセットも身についているように思います。
ひとりで取り組んでいると、どうしてもできないこと、ダメなところに注目しやすくなって、自分を責めて、わたしにはムリなんだって、あきらめてしまうかもしれない。
だけど、こうして2週間に1度、学び合う仲間と話して、励まし合うことが、とても大きな力になります。
つながりの力、自分だけじゃないと思えること、本当にパワフルです。
自立と自律・・・
自立と自律の違いって、なんだかわかりますか?
なんだか同じようにも思えてしまうんですが、やっぱり意味が違います。
多くの親は、いずれ子どもが(経済的に)自立して、独り立ちすることを望みます。
でも、小中高校生、大学生でも自立するのは、現実的には難しいです。
将来の自立を願って、まずは自律、「自分で考えて、決めてやる力!」を身につけられることが大切です。
そのために、親に何ができるのかをこの講座ではお伝えしています。
人は、そもそも自分で決めて行動したい生き物です。
それは、大人も子どももおんなじ。
それなのに、つい大人は子どものためを思って、子どもの意見を聞かずに決めてしまうことが多く、それがコントロールになってしまうんです。
実は、とても小さい子供でも、決めることはできます。
2歳の子でも、赤いTシャツと青いTシャツどっちがいい?と聞けば、きっと答えてくれます。
自分で選ぶ、決めるという経験を積むことで、自信もつくし、判断する力もついてきます。
わたしが長男にしてしまったように、失敗しないように、つまづかないように、本人が気づく前に障害物を取り除くような子育ては、子どもの選択する機会を奪います。
こうして、自律性について学び、お伝えする度に、自分の子育てでの間違いを突きつけられるようで、胸がキュッと痛みますが、今は、間に合ってよかったと思っています。
だって、人はいつからでも変われるから。
やりたくないことをやらせる方法
自分で書いておきながら、なんだか心がザワザワする見出しです。
これって、完全にコントロールですよね。
学校の勉強、時間を守るということ、人に嘘をつかないなど、社会の、周りの価値観に合わせて行動すること、小さなうちから求められます。
それを大人が怒るからとか、いい子にしたら褒めてもらえるから、ではなくて、その目的を知り、その必要性を理解して、自らそのことをする、というのが自律性です。
じゃあ、それはどうやって育てるのかということをお伝えします。
もちろん、魔法の呪文があるわけでも、即効性のあるツボがあるわけでもありません。
子どもの話に耳を傾けたり、そうすることがなぜ必要なのか説明したり、やってほしいとお願いすること、そういうステップを踏むことで、子どもに理解を求めます。
もちろん、1回で「わかった!」と行動してくれるとは限りません。
わたしの気づき
だけど、講座の後に気づいたんです。
以前、どこかで「子どもは、200回言わないと聞かない。」というような台詞を聞きました。
わたしは、それに納得してました。
「そっか、それほどの回数言わなくちゃいけないのか。」って。
だけど、今頃、それって違うのかもって思いました。
200回かかるのは、伝え方が悪いからなんじゃないかって。
例えば、家の中で走り回る小さな子どもに走るのをやめてほしくて、「走らないで!!!」って怒鳴ったりします。
いろいろ学んだ今、こんな言い方じゃ、確かに200回かかるかもしれないです。
例え小さな子どもであっても、なぜ走ると良くないのかをやさしい言葉で目を見て伝えるとか、否定文(〜ない)じゃなくて、肯定文(〇〇して)で、「ゆっくり歩いて。」と伝えるとか、少しでもできてる時に「今、歩けてたね!」って笑顔で声をかけるとか・・・。
やれることはたくさんあります。
こういう関わり方をすれば、200回は必要ないなって思うんです。
本当いろいろ遠回りをしましたが、そういった経験があるからこそ、今、子育てで困っている人の辛さがわかるし、一緒にやっていましょうって心から言えます。
こうやって、講座をお伝えしつつ、また学んで実践できること、とてもありがたいし、幸せです。
感想
1時間45分の第5回目「子どもが自ら動く主体性を育む方法」が終わった後にいただいたご感想とやってみたいことをご紹介します。
★自律性について再復習ができました。
子どもの年齢的に、一緒に過ごす時間が少なくなってきて、課題の分離ができるようになってきました。
また2週間自律について学びたいと思います。ありがとうございました!
★今日学んだ中で特にパートナーへの圧力を最小限にしたいと思いました。
それと、どうしても課題の分離が難しいことがあったのですが、今日学んだことを復習して再認識したいと思いました。
★今日はKさんともお話しできて、とても参考になりました。
ありがとうございました。
子どもの課題を取り上げないことは難しいけど気を付けてやっていきたいです。
罰と制限の違いがむずかしい(スマホの使用時間など)ので、ゆっくり考えたいと思います。
関係性を大事に、こどもの人生を取り上げないよう本当に注意して過ごしたいです。
★今日は、講座の振り替えに真理さんと皆さんに温かく迎えて頂いて、とっても嬉しかったです!
今回のテーマは、私が亜里先生の世界の本に出会ったきっかけともなった、子育てにおける大きな悩みについてでした。
共感、説明、自己決定を意識したいです。
ありがとうございました!!
次回は、いよいよ最終回。
わたしたち、親の幸せについて考えます。
楽しみな気持ちと連続の講座が終わってしまうことへのさみしさをもう感じています・・・。
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