思春期と強み 〜 これからの思春期の歩き方② 〜

子育て

この記事は、2021年1、2月に受講した松村亜里さんの「これからの思春期の歩き方」(全4回)の録画講義を1回ずつまとめたものです。
第1回の講義についての記事はこちら↓

思春期は、子どもたちが「自分はいったい何者なんだ」ということを探し、方向性を見つける時期だというお話でした。
そしてホルモンの影響で、心が不安定になり、それまでの関わりではうまくいかなくなることが多い。
そんな時に、子どもを元の状態(いうことを聞いてくれた頃)に戻そうとするんじゃなくて、成長の過程として見守ったり、関わりを変えていこうというメッセージを受け取りました。

第2回のテーマは、思春期に強みをどう活かせるか!

そして、2回目の講義は思春期と強みについて。
大好きなテーマ、強み!
世界に通用する子どもの育て方の第4回のテーマでもある「強み」は、わたしの子育てのやり方というか、視点を大きく変えてくれました。

第2回の講義で、一番印象に残っているのは
「子どもが旅に出るときに、その道具(強み)がバックパックの中にあると便利か、役に立つか、より幸せに生きられるか」
という視点で伝える強みを考えるということ。

もちろん、そんな意識は持たずに、ただ見えた強みを全部伝えることもできます。
それは、強みを伝えないよりもずっといい。
だけど、その子がより幸せになるために「自分には、〇〇と△△の強みがあるから大丈夫!」と自信になるものを厳選して持っていてほしい。

正直、子どもの将来のことまで考えて、強みを選んで伝えるのはちょっと難しいと感じます。
でも、親元を離れて、精神的にも自立して、自分の幸せを創っていく子どもには、役に立つ道具を自分がちゃんと持っているという認識をしていてほしい。
すごくいいものを持っているのに、本人がそれに気づいていないってこと、たくさんあると思うから。

でも、選んで伝えるためには、やっぱりまずは強みを見つけることが先です。
人にはみんなそれぞれ強みがある!という視点で、観察する。
そして、強みを見つけて、その中でどの強みをバックパックに持っていてほしいかを考える。
その順番ですね!

思春期の子どもの強みを見つけること

ふと気がつきました。
思春期の子どもの強みを見つけるのが難しいことに。

それはなぜかというと、未就学児や小学生と比べると、中学生以上は家にいる時間が短くなるからです。
もちろん、わたしが夕方から夜に働いているという事情もありますが、子どもの強みを見つけようにも、家でダラダラしているところばかりが目につくわけです。

中高生にもなると、学校や部活などで気を張ってがんばる反面、素を見せられる家ではダラけて、親のいうことも聞かないのが普通みたいです。
それって、家が安全基地になっていて、「ちゃんとしてる自分じゃなくても愛される」と無意識でも感じているということなのだと思います。
そう考えると、ちょっと安心します。
時々は、腹が立ちますけどね。

そんなダラけた姿を見ることが多い中高生の我が子たちの強みを見つける方法は、やっぱり話をすること。
子どもが話をしてきたときに、いろんな質問をして、どんなことを考えているのか聞き取ります。

長男と娘の強み

最近、話をしていてわかったのは、長男(高2)が意外と就職のことを具体的に考えているということ。
家にいる時は、ただただタブレットでゲームして、漫画読んで、小説読んで、YouTubeを観てるだけだと思ったら、どの資格を取ったら就職に有利なのか、初任給が高くなるのかを調べたらしくて、この秋以降に2つの資格試験を受けたいと言ってきました。

正直言って、これからの人生全体を考えて職業を考えているようには思えないけど、それでも5年先ぐらいを見ているみたいで、わたしが思っていたよりもいろいろ考えているんだなぁと感心しました。
息子に伝えられる強みは、なんだろう・・・。
現実的、自分で必要な情報を集められる情報収集力、難しい資格試験に挑戦する自己効力感の高さ自己決定力かな。

娘(中2)は、長男よりもよく学校のことや部活のことを話すので、強みを見つけやすいです。
先日3年生が引退して、バレー部の主力となった娘の学年。
小学生の時からバレーをしている一人をのぞき、娘を含む残り8名は中学からバレーを始めました。
その中でも、娘は誰より熱心に練習をし、自主練をし、たった一年でびっくりするぐらいうまくなりました。

そして、娘はキャプテンをやりたいっていってます。
もう3年生が引退して10日以上がたつのに、まだキャプテンは決まっていないそうです。
話をじっくり聞くまで、知らなかったのですが、娘はほかのチームメンバーと話しあっているんだって。
今、仮のキャプテンとして号令をかけている経験者の子とも相談して、顧問に話そうとしているそうです。

娘の考えでは、経験者のエースアタッカーには、キャプテンとしてチームをまとめることよりも、試合中は点を決めることに集中してほしい。
そのことをそのアタッカーの子にも話をして、ひとりの先生には一緒に相談しているらしくて。

あー、ちゃんと考えて、いわゆる根回しもしているんだなって。
ただ心の中で「キャプテンに選ばれますように!」って思っているだけじゃないんだって、感心しました。

娘のリーダーシップ行動力コミュニケーション能力友情全体を見る力チームワーク希望の強みが見えます!
キャプテンになれるといいなかぁ。
娘がそう願っているからというのもあるけど、キャプテンの資質があると思うし、きっとキャプテンを経験することで、またグンと成長すると思うから。

彼女がキャプテンになるかどうかには、こだわらないけど、今後の展開が楽しみです。

社会でNoと言える力

今回、録画を見直していてもう一つ印象に残ったのは、亜里さんが最後の方に言った言葉。
 親は、自分がいうことについては子どもにYesと言わせたい。
 でも、社会に出たら、Noと言えるようになってほしい。


確かにそう思っていました。
親のいうことに対しては、素直に「ハイ」ということを望んでいました。

親のいうことにNoと言えるということは、ただ天邪鬼に反抗している場合もあるけど、自分の頭で考えるようになったということ。
なにも考えずに従うのではなく、自分にふさわしいか、やりたいか、自分で考えるようになったということ。
社会でNoと言えるようになる練習をしているんですね。

ついNoと言われると、その意見を変えようとしたくなってしまうけど、まずは子どもの意見を尊重して、どうしてNoなのか質問をして、十分に話し合いたいです。
短絡的に思えることが多いけど、子どもは子どもなりにちゃんと考えていて、その子なりに正当な理由があるから。

子どもの話に心を傾けるようになって、時々、わたしとは違う視点にハッとさせられることがあります。
そういうことって、好奇心を持って質問してこないと見えてこないんですよね。

我が子もそうだけど、英語教室で関わる子どもたちも、わたしが自分の意見を押し付けようとしてるんじゃなくて、純粋に知りたいから聞いているということがわかると、本当に思っていることを話してくれます。
そんな時、「聞いてみてよかった!」って心から思います。
そして、「そんなふうに考えてたんだね。教えてくれて、ありがとう。」って伝えます。

我が子たちに取って、話の通じる親でいたいし、家庭以外の場所では、信頼できる第三者の大人でいられたらと思います。
思春期の子どもたちには、親でも学校の先生でもない利害関係のないつながりがあること、とても大切なんだそうです。

強みを伝えることもそうだし、不安定になりがちな思春期も安心して過ごせる環境を作ってあげたいと思っています。

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